インタビュー

タネヨシホ『顔面は斬られましたが、まだ心は折れてないのでまだ頑張ります!』試合後インタビュー

12月9日(日)両国国技館で開催される『KING OF KNOCK OUT 2018 両国国技館』。

6月から開幕したKING OF KNOCK OUT初代フライ級トーナメントの決勝戦が行われます!
準決勝で大﨑一貴選手と対戦し、4RTKO負けで決勝戦進出を果たすことが出来なかったタネヨシホ選手に試合後の心境をお聞きしました!

 

――10月のKING OF KNOCK OUT初代フライ級王座決定トーナメント準決勝の大﨑一貴戦を振り返っていただきたいと思います。

タネ「4Rにダウンを取られた時の(大﨑の)ヒジが痛かったぐらいです(笑)。いや、痛いというよりは、頭にキーンときた感じでしたね。大﨑選手は強かったというのは当たり前なのですが、僕はまだ19歳なのでここからもっと練習すれば勝てない相手ではないなと素直に思いました。」

――あの試合映像は何度も見られたんですか?

タネ「そうですね。僕のやられたシーンの動画がツイッターで回ってきて目に入るんですよ。ダウンを取られた後の僕の連打は雑過ぎましたね。あの時はブチ切れていたのでよくわからなかったのですが、相手の顔面ばかりを狙うのではなく、もっと打ち分けて蹴りも交ぜていたら試合内容も変わっていたのかなと。大﨑選手は僕のフックを冷静にガードしてましたし、僕はパンチを振り回していただけなので結局一発も当たってません。あの場面でも冷静に戦えるのは大崎選手に強みなんでしょうね。」

――タネ選手の逆転を狙う姿で会場は大盛り上がりでした。あの場面で必死に反撃した姿はご自身でもわかっていた一面ですか?

大﨑「僕は今までに15戦やってきてダウンを取られたのが初めてであり、斬られてドクターチェックされたのも初でした。ダウンを取られてドクターチェックの時に、医者から『次に出血したら試合を止めるぞ』と言われて焦りました。そのラウンドはもう時間も残り18秒ぐらいしかなく、もうこうなったらスタミナが残っているものを全部出して倒しにいったれ!と思いながら大振りしながら前に出てしまいましたね。やっているときは会場が盛り上がっているのか、盛り下がっているのかわからないぐらい打つことに集中していたので観客の声はわかりませんでした。」

――大﨑選手と実際に手を合わせてイメージしていたもの以上のものはありました?

タネ「スピードはまあまあイメージ通りでしたが、ヒジはうまいと思いました。流れの中で僕も狙っていましたが、狙いに行ったところをスコーンと当てられましたから。首相撲は僕の方が押していたので、特に強いと思いませんでしたね。パンチは1R目に当てられて強かったのですが、効いてはいないので大丈夫でした。」

――斬られた箇所は何針縫われたのですか?

タネ「全部で12針いきました(笑)。試合終わってから会場ですぐに縫ってもらって鏡を見たらフランケンシュタインのように顔がぐちゃぐちゃになっていたんです。これは試合止められるわ!と思いましたね(笑)。大会終わって、顔パンパンの状態で電車に乗ったら周りの人にじろじろ見られた状況が面白かったです。次の日も顔がひどいことになってました。今はもう抜糸して腫れは完全に引いたのですが、スパーリングはまだしてないですね。あの試合の時に右手の甲にヒビが入ってしまい、試合後も右手を使えてない状態です。斬られた跡はだいぶ薄くなりましたが、普通に斬られた跡はわかりますね。」

――傷跡を鏡で見た時に、大﨑選手に対してこみ上げてくる感情などはないのでしょうか。

タネ「僕はもう階級を上げるのでフライ級のメンバーと関わることはなく、兄貴が来年1月のKNOCK OUTのリングに上がってフライ級で一貴選手の弟、大﨑孔稀選手と対戦するので俺の12針の倍、24針を縫わせてあげるぐらい仕返ししてもらいたいですね。」

――ちなみに12月大会では石井一成選手と大﨑一貴選手がトーナメント決勝戦で対戦します。どちらが勝つと予想しますか?

タネ「石井選手もめちゃくちゃ気合いが入って強いと思いますが、僕は大﨑選手が勝つと思います。」

――チャンピオンになった大﨑選手とベルトを懸けてリベンジマッチをしたいとは思いませんか?

タネ「もうフライ級に落としたくありません。階級を上げて、どうせなら55kg級の頂点にいる選手と来年はやっていきたいですね。」

――来年にはお兄さんの多根嘉輝選手(リングネームはタネ♡ヨシキに改名)がKNOCK OUTに待望の参戦を果たしますが、どのくらい強いのか教えていただけますか。

タネ「兄貴の強みは最強のポジティブメンタルを持っていることだと思います。11月11日に新日本キックのリングで試合をするのですが、ジムでずっと『やば、俺最強やわ。キレてるわ。しばき回す!』と延々と言っているんです(笑)。逆に僕は試合前になるとネガティブになりながらもずっと練習しているタイプなんですけどね。あと、兄貴の良いところは、明るい性格、人を引き付ける魅力ですね。やっぱり強いだけではお客さんは付いてこないですから。試合だけじゃなく、人の心を動かす試合前のパフォーマンス、サービスは素晴らしいと思います。」

――タネ選手の発言からお兄さんに対する兄弟愛を感じます。

タネ「兄貴は『とりあえずヨシホに階級を上げてもらったら、能登、大﨑、石井はもう引退してもらって俺がチャンピオンになる』とか意味不明なことばかり言うんです。」

――ご自身よりもお兄さんの方が強いとは思いますか?

タネ「思いますね。僕は切羽詰まったらムキになって大振りする戦いをしてしまいますが、兄貴だったらああいう状況でも冷静に試合を進められます。気持ちのコントロールが出来る兄貴の方が強いと思いますね。僕の10倍強いですよ。」

――10倍も! 今後、お兄さんにはどういうところを期待しますか?

タネ「12月に大﨑選手と石井選手のどちらかがフライ級のKNOCK OUTチャンピオンになるじゃないですか。その最初の挑戦者になってもらいたいですね。」

――タネ選手の復帰戦も期待してます。

タネ「復帰は来年になりますが、KNOCK OUTの55kg級でチャンピオンクラスの選手とやりたいですね。顔面は斬られましたが、まだ心は折れてないのでまだ頑張ります!」