インタビュー

『KNOCK OUT CHAMPIONSHIP.2』「サイレントスナイパー」小川翔インタビュー

「評価していただくのは嬉しいですけど、自分としては結果を残せてないんで……
創世のタイガGPでは結果を出します!」

 

「結果を残せてないんで……」
小川翔はそう繰り返した。

目下、3連敗中。だが、その対戦相手と試合内容を見れば、小川の評価は下がるどころか、むしろ上がったのだと思う。

昨年11月の「破壊獣」タップロン・ハーデスワークアウト戦は、65kgトーナメントで2回勝ち上がり、決勝戦で惜しくも判定負けを喫したもの。
今年2月には、KNOCKOUTの「無法島64kgGP」に参戦。1回戦で西岡蓮太と対戦し、本戦はドロー。延長も1-2のスプリットデシジョンで判定負けとなった。
無法島GPを制した西岡は、小川翔との1回戦について「延長戦で1つ2つの攻撃の差ぐらい。何とか競り勝てた」と苦戦を認め、さらに「(3試合して)小川選手のカーフキックが一番痛かった」と振り返った。

そして今年7月のRISEでは白鳥大珠と対戦。65kg契約で戦い、本戦はドロー。延長の末に惜しくも判定負けを喫した。

小川はこう振り返る。
「白鳥選手のオファーがあった時は、すぐ『お願いします』と言いました。こんなビッグチャンスはないと思いましたし、全然戦えるっていう気持ちはあったんで」

試合は、小川が白鳥のパンチをしっかりとガードすると、右ミドルを軸に圧力を掛けて攻め、白鳥が下がりながらパンチで応戦する展開に。

「蹴って、蹴って、下、上で振り分けて攻撃して。白鳥選手の右フック、右ストレートはしっかりとガードする。試合後もダメージは全然無くて、自分で蹴った足が少し痛かったくらいです(苦笑)。
途中から、白鳥選手がちょっと逃げに入ってて。僕も入っていくんですけど、サウスポーなんで遠くて、距離を取られてしまって。入りずらかったですね。
練習通りに動けた試合でした。でも、負けちゃったんで……。いつまでも引きずってもしょうがないんで、すぐ『創世のタイガGP』に切り替えました」

 

 

今回の「創世のタイガGP」は、REDルール(ヒジありルール)のワンデートーナメント。小川を始め、参加4選手が全員チャンピオンベルトを保持する実力者。過酷な戦いになることは間違いない。
小川は最近、64~65kgという重めの体重で戦い、対戦相手との身長差やリーチ差というハンデがあった。この「61・5kg」という適正階級は、大きな相手と戦ってきた経験を生かせる場になる。
そして、小川の強みといえば「プロ55戦で一度もKO負けなし」という無類のタフネスだ。

「試合で『効かされた』という経験がないんです。なんでなんですかね?(笑)
多分、6歳から空手を始めて、ずっと練習しているので(笑)、大人と練習したりして体が丈夫になったことと、あと『基礎』がしっかり身についてるからだと思います。相手のパンチや蹴りを『まともに貰う』ことがないのは、反射的に少しズラしてる部分があって、それで全然効かないのだろうなと」

「創世のタイガGP」では、改めて強さを示し、結果を残して、これまでの悔しい負けをすべて取り返したい。

「無法島GPでは1回戦で負けてしまったのに、こうして『創世のタイガGP』というチャンスをいただけたので、今回こそは優勝したいです。
1回戦の重森陽太選手は、背が高くてリーチがありますけど、僕は海人選手や白鳥選手と試合してきて、デカさは問題ないかなと。組みの対策をしっかりとして勝ちます。
決勝戦は、髙橋一眞選手にホーストカップでヒジで切られてるので、ここでリベンジしたいですね。
僕の目標は『世界』のベルトを獲ることです。実は、WBCムエタイのインターナショナルが決まっていたんですけど、コロナで無くなっちゃって、今は海外にも行けないんで。
まず目の前の『創世のタイガGP』に優勝して、61・5kgREDルールのチャンピオンになったら、ぜひ西岡蓮太選手にリベンジしたいですね。無法島GPはそこまでの差はなかった試合でしたし、西岡選手は駆け引きの上手さを感じたんですけど『強さ』は感じなかったんで。ぜひ、創世のタイガGPのチャンピオンになって、無法島GPのチャンピオンの西岡選手にリベンジしたいです」

<文・撮影 茂田浩司>

 

「サイレントスナイパー」
小川翔(おがわ・しょう)
OISHI GYM所属
1993年6月10日、愛知県出身。27歳。172cm
55戦31勝(8KO)21敗3分
WBCムエタイ日本統一ライト級王者。ホーストカップスーパーライト級王者。