KNOCK OUT解説者を務める、元ラジャダムナン・スタジアム認定スーパーライト級王者、石井宏樹さんが、「KNOCK OUT vol.0」の全試合を分析!第1回は、不惑のベテラン!大月晴明と、破壊力抜群のヒジ打ちで、数多くの日本人トップ選手をリングに沈めた、”切り裂き王子”スターボーイ・クワイトーンジムの試合を分析頂きました。衝撃の秒殺KO決着は何故実現したのか?
「KNOCK OUT vol.0」 第1試合
61.50kg契約 3分3ラウンド
大月晴明 vs スターボーイ・クワイトーンジム
-大月選手(以下名称の敬称略)はド派手な入場で登場します。対戦相手の個性的な入場は、先にリング上で待っている対戦相手としては、気になったりするものなのでしょうか?
石井:「選手にもよりますが、相手の派手な入場は特に気になりません。むしろ派手になればなるほど気合が入るものです。」
大月はスターボーイの間合いや、癖を読んでいた!
1R
-大月は両足で跳ねる様なステップで、スターボーイが得意とする蹴りを外します。大月はどうやって、スターボーイの攻撃を読んでたんでしょうか。
石井:「大月は、
-大月はスターボーイの蹴りを外しながら、大振りのパンチで飛び込み、左右のフック、ボディーと叩き込みます。なぜスターボーイにここまで大月のパンチがヒットしたんでしょう。
石井:大月の踏み込みが思ってた以上に早かったのでしょう。反応ができず、スターボーイが距離を保 つ為の前蹴りができていません。完全にスターボーイは距離を見失っています。
ボディーを効かせたことがKOにつながる
-スターボーイは大月のパンチを嫌がってか、クリンチで試合の展開を変えにいきます。しかし、大月に突き放され成功せず。スターボーイはもう打ち合いを嫌がって弱気になっている印象です。
石井:「大月の一発目の左ボディブローで、スターボーイは腹を効かされています。スターボーイは何とか大月選手のラッシュを止める為に、大月の首を取りに行きますが、
-左ボディーでガードの下がったスターボーイに、大月のフックがヒット。コーナーまで追い込まれてスターボーイはラッシュを浴びます。
石井:「大月のラッシュの中、
試合結果 1R KO 勝者 大月晴明
-スターボーイは初の日本人選手への敗戦となりました。敗因は何処にあったんでしょうか?
石井:「スターボーイは、
-逆に大月の勝因は?なぜあそこまでスターボーイを相手に、圧力をかけることが出来たんでしょうか?
石井:「大月は、
-大月は、この試合の数日前に43歳を迎えました。この年齢でも強豪選手と戦える最大の要因はどこにあるんでしょう?
石井:「大月は、
石井宏樹
1979年生まれ。東京都目黒区出身。、元ラジャダムナン・スーパーライト級王者。元新日本キックライト級王者。ムエタイの殿堂ラジャダムナン・スタジアムのベルトを獲得。それまでに同タイトルを獲得した選手が誰一人成し遂げることが出来なかったタイトル防衛を外国人として初めて成功した。引退後は小野寺力が代表を務めるRIKIXにてトレーナーを務め後身の指導に励む。
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KNOCK OUTの次回イベントは、2017年2月12日(日)大田区総合体育館で、「KNOCK OUT vol.1」を開催!チケットは好評発売中です!ぜひ2017年も続く、パンチ、キック、ヒジ、ヒザありルールでの最強を決める戦いを、会場にてご観戦ください!
大会名 「KNOCK OUT vol.1」
日時 2017年2月12日(日)
開場16:00 開始17:00
会場 大田区総合体育館
イベント概要
https://knockout.co.jp/event/knock-out-vol-1/