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小野寺力Pが今大会の統括を激白!「勝ち負けのある競技なので勝者を称えますが、お客さんの心に残るということはプロスポーツとしては一番大事なこと」

12月9日(日)両国国技館にて開催された『KING OF KNOCK OUT 2018 両国国技館』。

小野寺力プロデューサーの今大会の統括と今後の試合についてのコメントが届きました!

――大会を振り返っていただけますか。

小野寺「何といってもメインイベントですね。今年2月の那須川天心vsスアキム戦も手に汗握る試合展開でしたが、それに負けず劣らず若い日本人2人がああいう素晴らしい試合をやってくれたことで涙が出るような内容でした。フライ級という一番軽い階級でまだメジャーの選手が揃ってない中でトーナメントを開催するというのはどうなの!?という話も正直ありましたが、途中でこれは盛り上がるトーナメントだなという実感はありました。そして今回のメインを見て本当にやって良かったトーナメントだったと思いました。ベストバウトはメインで間違いないですね。あの2人は若いですけど、ベテランでメジャーな選手に負けない、やってやろうという気持ちはさらに強いと思うので、それが見られる試合でも あり感動しました。」

――今後2人のタイトルマッチの可能性もありますか?

小野寺「4度目の対戦もあるかと思います。名勝負数え歌となっていくでしょう。このカードを用意すれば間違いないとなってもらいたいですし、そこに新たな選手が入ってくるのも面白いですよね。」

――来年はフライ級で世界トーナメントを開催する予定はありますか?

小野寺「色々と考えていきたいです。今回8人の選手に出てもらいましたが、みんな強くて面白くてキャラクターもありました。フライ級にはまだ参戦してない選手もいて、色んな組み合わせも出来ますし、上の階級の選手と階級を超えた戦いもできると思います。」

――メインイベント以外の試合はどうでしたでしょうか。

小野寺「第1試合からKOがありましたし、女子の試合では5Rに気持ちを見せた戦いを見せてくれた小林愛三選手が印象深かったですね。本来は下の階級でやっている伊藤紗弥選手ですが、上の階級に合わせてやってくれました。判定決着にはなりましたが、特に5Rは見応えあってKNOCK OUTを背負っていくという小林選手の気持ちが伝わってくるいい試合だったと思います。第6試合の小笠原瑛作vs髙橋亮戦では、那須川選手のようなスピード、パンチ力はなくても判定決着でしたが、メインイベントのようなお客さんがKNOCK OUTされて手に汗握るようなものを作りたいので判定決着でもいいと思います。」

――不可思選手はチャンピオンとして厳しい船出になりました。

小野寺「そうですね。昨日の計量で体重オーバーをしましたし、チャンピオンになった次の試合というのはよくこういうこともあります。当然彼がなめていたというのはありませんが、ドローを付けたジャッジもいて本当に今回はぎりぎりの勝利でしたね。だからこそ次の試合が期待出来るんじゃないかと思います。」

――今後、不可思選手と海人選手の対戦の可能性はありますか?

小野寺「もちろん考えてます。不可思選手はKING OF KNOCK OUT初代スーパーライト級トーナメント開催中にシュートボクシングのリングで海人選手に負けてしまいました。元々海人選手の評価は高く、今日の試合を見てさらに驚きましたね。開いた口がふさがらないというような強さでした。攻撃力、ディフェンス力、詰められたときの冷静さだったり、スター性など全てを兼ね備えたシュートボクシングの最高傑作だと思います。シュートボクシング協会とはいいお付き合いをさせてもらってますし、ぜひ今後も参戦していただきたいです。不可思選手にはKNOCK OUTチャンピオンとしてやり返してもらいたいという気持ちはもちろんありますが、今日の不可思選手の試合を見たら危ないなと。那須川選手もそうですが、海人選手は涼しい顔で試合を終えていたので慌てふためく姿を見てみたいです。そうさせるような選手がKNOCK OUTから出てきたらいいですね。」

――第1試合から凄くお客さんが入ってましたが、小野寺さんの策略通りでしたか?

小野寺「イベントとして楽しみに来てもらいたいというのを考えていますが、試合はやってみないとわからない部分があります。人をワクワクさせるという意味では、物販だったり、サイン会に参加してもらって試合を観てもらって家に帰るというところまでが大会だと思ってます。」

――今年の大会を振り返っていかがでしたでしょうか。

小野寺「勝った選手、負けた選手といますが、人間ドラマが現れる内容でした。勝った選手が全てを持っていくわけでもなく、負けたからと言ってそれで終わりではありません。お客さんの心に残った選手が勝利だと思います。もちろん勝ち負けのある競技なので勝者を称えますが、お客さんの心に残るということはプロスポーツとしては一番大事なことなのかなと。」

――来年のKNOCK OUTはどのような構想がありますか?

小野寺「なるべく早い段階で新しい階級でトーナメントを開催したいと思ってます。アジアトーナメントもありますし、フライ級、スーパーライト級、ライト級のチャンピオンのぞれぞれの防衛戦もあります。今回9試合とKNOCK OUTでは過去最高の試合数でしたが、なるべくコンパクトに試合を組みたいとも思っています。なかなか組みたい試合も組めないので渋谷大会のような規模を本戦開催の間に入れていきたいと思います。負けた選手、今後活躍するであろう選手たちの活躍の場を設けたり、次の渋谷大会のエキシビションマッチのような遊び心のあるものもやっていきたいですね。」

――新しい階級でトーナメント開催ということですが、小笠原瑛作選手からスーパーバンタム級でトーナメントを開催してもらいたいという声がありました。

小野寺「やります! いつから開催というのはまだ発表出来ませんが、まさにその階級です。その階級は大激戦区だと思ってますし、やらないわけにはいきません。あとは女子の方をもっと活性化させていきたいと思います。」

――KNOCK OUTを2年開催して、今回両国大会という大きな大会でフライ級トーナメント決勝でしたが、今まで積み上げてきたものを見せられたとは思いますか?

小野寺「正直、選手・お客さんを含めて我々が満足したところまでまだ行っていません。お恥ずかしいぐらいまだまだですが、選手の頑張りに助けられている部分があるので、そこに負けないものを来年、再来年に作っていきます。この2年間は地盤固めであって、選手の頑張りが本当に報われるように来年、再来年に持っていかないといけないと思っています。」

――アジアトーナメント準決勝の見所もお願いします。

小野寺「まず森井洋介選手とチャンヒョン選手の戦いですが、この2人の試合を以前から見てみたいと思っていました。町田選手は凄く惜しかったのですが、ぎりぎりのところでチャンヒョン選手が制して勝ち上がりました。2人は絶対に手が合うはずなので、凄い試合になりますよね。そして重森君が残念ながら敗れてしまいましたが、これが真剣勝負の面白さだと思います。倒されるまで重森選手が圧倒してましたが、ずっとボルドバートル選手のフックは怖いなとは思ってました。そのボルドバートル選手が最強最高峰のヨードレックペット選手と戦います。今回のように外国人同士の戦いは国を背負った戦いになるので面白くなると思います。森井選手には打倒ヨードレックペットという目標がありますが、 対戦が実現するのは決勝戦になります。チャンヒョン選手はなかなか崩れない選手なので森井選手がどう戦うか、楽しみです。来年もぐいぐい行きますので、渋谷大会からご期待下さい。」