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【KNOCK OUT ~The REBORN~】久保政哉インタビュー公開!

「相手が誰でも同じ。最後まで自分を信じ切れれば優勝できます」

3・13『KNOCK OUT ~The REBORN~』の「KNOCK OUT-BLACKスーパーライト級王座決定トーナメント・準決勝/3分3R・延長1R」で、鈴木千裕と対戦する久保政哉。GLORYを主戦場として海外で活動してきたが、コロナの影響も相まって昨年から『KNOCK OUT』に参戦しているベテラン・久保の、王座が懸かったこの戦いに懸ける思いとは?

 

──今回、王座決定トーナメントにエントリーが決まった時には、率直にどう思われましたか?

久保 メンバーを見てもいい選手ばっかりで、その中に選ばれたというのは光栄だと思います。

──カード発表会見では、「昨年、与座優貴選手に負けている自分には出る資格がない」という発言もありましたが。

久保 実際、選ばれるとは思ってなかったので、資格がないという部分は勝って見返すしかないのかなと思ってます。

──準決勝の相手は鈴木千裕選手ですね。

久保 新生『KNOCK OUT』の看板選手の一人なのかなと思っています。勢いもあってお客さん受けもしていて、ちょっと天然なところも愛嬌があってかわいらしいなと思って、いい印象で見てますね。

──鈴木選手はこのところ、さらにいい勝ち方を続けていますが。

久保 今は勢いで押し切れちゃう相手としかやってないのかなと。押し切れない相手とはけっこう苦戦してると思うんですよ。チャンピオンクラスとはそんなにぶつかってないというのがあるから、ここで僕とぶつかった時に、その勢いで呑み込むのは無理なんじゃないかなと思ってます。

──ということは、自身の経験やテクニックを生かした戦いで勝つと。

久保 基本的に誰が相手でも、自分の戦い方をする練習をしてきているので、それを出し切れれば僕が勝っちゃうと思うし、まあ絶対はないので呑み込まれるかもしれないですけど、持ってるものを魅せていければいいなとは思ってます。

──これまでの対戦相手で、似たタイプの相手というのは?

久保 一昨年末にGLORYで対戦したメン・ガオフェンという中国人選手の攻撃は、僕の人生で一番効かされました。僕は効いても我慢できる方なんですけど、その試合では地面が上から落ちてきたぐらいに目が回っちゃって。何とか耐え抜いたんですけど、あの選手とはちょっと似てるのかなと思いますね。ただパンチのタイプ的には違うとも思うので、「こうなる展開もあるぞ」ということで心構えはしています。

──最終的にはどう勝ちたいですか?

久保 一番いいのはKOだと思うんですけど、自分の決めたプランを実行して、そこで勝っていきたいです。自分の戦い方を貫き通すというのが一つの目標ですね。それができれば勝てると思うので。

──今回のトーナメントは久保選手と鈴木選手、宮越慶二郎選手と与座選手ということで、それぞれのブロックが「ベテランvs新鋭」という図式になっています。そこは意識しますか?

久保 いや、特に何とも思ってないです。特に今のキック界は、若い世代、10戦以内の選手たちがキャリアの差をあまり感じさせないというか、みんなふてぶてしくチャンピオンクラスに勝って、上の選手が淘汰されていってますよね。だから「俺の方が戦績がある」「俺の方が場数を踏んでる」と言ったところで、あまり関係ないんじゃないかなと思います。

──では決勝で当たりたい相手というと……。

久保 宮越選手とはやってみたいですね。実績もあるし、実力も今回のメンバーの中では一番あるんじゃないかと思うので。ただ、もともと一つ下の階級だったということが気にはなるんですけど。でもそれを感じさせないぐらい強いんじゃないかと思うので、やってみたいです。

──与座選手との再戦は望んでないんでしょうか?

久保 そこにはあまり執着はないです。でも僕がチャンピオンになれば、このトーナメントのメンバーとは絶対やることになるはずなので、急ぐ必要はないのかなと。決勝が与座戦でもいいんですけど、宮越選手とはやったことがないので、今回は宮越選手とやって、その後に与座君とやってもいいのかなと。

──2試合勝てばチャンピオンです。ここで優勝すれば、「看板選手の一人」ということになります。そうなったら『KNOCK OUT』に腰を落ち着けるということになりますか?

久保 そうですね。GLORYとの契約は残ってはいるんですけど、現実にはGLORYの65kg級が事実上廃止というか、チャンピオンでさえ他団体で契約を消化してくれと言われているような状況で、いつまで再開を待つのかという問題になりますよね。僕のこれからのキャリアもそんなに長いわけではないので。だから基本的には『KNOCK OUT』さんに腰を落ち着けられればと思ってます。

──チャンピオンになったら、『KNOCK OUT』を引っ張っていくというつもりもある?

久保 いい試合をして目立っていけば、自ずと引っ張る形になると思うので、「俺がやってやる」というよりは、いい試合をして勝ち続けようというモチベーションだけですね。

──今回から「Monolith」という所属名になりました。今までとの違いは?

久保 今まで通り「フリー」でもよかったんですけど、「フリー」だと応援してくれてる人たちも乗りにくいところがあるのかなと思って。一つ拠点があるような感じを持たせておけば「Monolith」という単位で応援してもらえると思うので、自分の気持ちの面でもチーム名をつけてやった方がいいということで、こうしました。

──練習環境とか活動の実態には変化はないんですよね?

久保 はい。基本的にPHOENIXでお世話になっていて、たまに違うジムに出稽古に行っています。スパーリングなどで声がかかったらそこにお邪魔して、という感じですね。

──「Monolith」をチームとして、将来的に他の選手を迎え入れたり、新たな選手を育てたりという気持ちは?

久保 全然ないですね。僕は毎回セコンドも自分で手配していて、その時に集まった人たちがチームという感じなんです。だから他の選手が「Monolithで一緒に練習したいです」と言ってくれたとしても、僕は「いえ、いいです」ってお断りすると思います(笑)。他の選手に教えようとも思ってないし、教えられるとも思ってないので、一緒のチームでやろうというのはあまり思わないですね。

──では今回、「Monolithの名前を売る」というようなモチベーションが特にあるというわけではない?

久保 うーん……どうですかね。結局、自分が結果を出していれば全部ついてくることなので。「Monolithって何なんだろう?」とか興味を持ってもらうにも自分が結果を出さないといけないですからね。ただ、有名にしたいというような気持ちは持ってないです。お世話になってるPHOENIXとかに対しては、試合に勝って「ここで技術を教わってるんだよ」というアピールができればとは思ってますけどね。

──今回の試合で、「何よりも見てほしい点」は?

久保 僕はガッツを見せる試合をしたいと思ってるんです。試合中の気持ちが見えるような試合がしたいので、その部分を見てほしいです。技術とかはお客さんには伝わらないことの方が多いので、気持ちの面でお客さんが乗ってくれればいいなと思います。

──ズバリ、トーナメントに優勝する自信は?

久保 もちろんあります。優勝するかどうかは僕次第ですね。仮に相手が違う選手だったとしても、全く関係ないです。僕が自分の戦い方をできるかどうかが毎回の試合のテーマなので。みんな口を揃えて、「いつも通りやれば絶対勝てる」って言ってくれるんですよ。それが実行できないことは、勝ち負けより悔しいんですよ。自分がやりたいことができた時の方が意味があるというか。なのでそれができれば優勝するのは当たり前で、優勝は勝手に後からついてくると思ってます。

──これまでの試合で、それが実行できなかった時の理由というのは?

久保 完全に僕のメンタル面ですね。別に試合が好きというわけでもないし、相手のことをぶっ倒してやろうと思うわけでもないので、試合中に自分を信じ切れなかったりして、不安になることもあるんですよ。練習はしてきても、試合の中でちょっと揺らいじゃうと不安に襲われたりして、試合を諦めちゃうんですね。最後まで諦めないで、自分を信じて戦い続けた時はいい試合になってるんですけど、それができない時の方が多いから、周りが悔しがってくれるので。

──ではガッツを見せる試合を最後までできれば……。

久保 勝てます。技術とか体の強さでは誰にも負けないものがあると思うんですけど、心技体の「心」の部分が一番欠けてるところなので。そこを見せられたら、お客さんも「すげえじゃん」と思ってくれるはずなので、最後までやり切りたいと思います。

 

プロフィール
久保政哉(くぼ・まさや)
所属:Monolith
生年月日:1993/7/23
出身:広島県広島市
身長:173cm
戦績:33戦17勝(7KO)13敗3分