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【KNOCK OUT 2021 vol.2】小笠原裕典インタビュー公開!

「いい試合をしないと気が済まない。リスクを取ってでも熱い試合をします」

4・25『KNOCK OUT 2021 vol.2』の「KNOCK OUT-BLACKフェザー級/3分3R・延長1R」で、銀次と戦う小笠原裕典。今年1月、新宿FACEでの大脇武戦では初参戦の大脇に判定負けを喫し、これが再起戦となる。階級アップ、BLACKルール転向と新たな戦いに臨んでいる小笠原は、この一戦でどういう戦いを見せようとしているのか?

 

──今年一発目の試合、1月の大脇武戦は判定負け。不本意なスタートになったのではないかと思うんですが……。

小笠原 単純に、あの日自分が弱かったなというところで、何が必要か再確認しました。もう負けたくないし、悔しい気持ちがすごく出てきたので、むしろいいスタートになったんじゃないかと思います。

──あの試合を経て、見直した部分というのは?

小笠原 本当に自分がやりたくないことをやるというところですね。つらい練習もそうなんですけど、試合までにしっかりプランを立てて、「これが必要」というものを必ずやる。自分との約束を守るということです。今までもやってはいたんですが、前回の試合はわりと急に決まって、慌てて作ったというところもあったので。1年を通して、いつでも試合ができる体作りをしておかないといけないなというところで、気づいたこともありました。

──今回は銀次選手との試合です。前回に続いて、地方から初参戦してくる選手との試合という図式ですが。

小笠原 特に意識はしてないですね。どこの選手でもしっかりとトレーニングしてここまで続けてきたファイターなので、どこの選手とかは関係なく。僕は対戦相手には敬意を持ってますし、対戦相手の一人というだけですね。

──ただ、彼らから見ると裕典選手は「東京の、名のある選手」なので、ここで勝てば知名度が上がるということで、東京での試合はやはり違うという選手が多いんですが、そこについては?

小笠原 それも関係ないんですよね。俺は俺でトップに行きたくて戦ってて、自分のために必死こいてやってるんで。別に相手が地方の選手でギラギラしてようが、東京の選手だろうが、俺からしたら結局、「自分の行きたいところを邪魔してくる相手」には変わりないので。邪魔だから倒していきたいという感じですね。

──では相手の銀次選手について、印象は?

小笠原 気持ちの強いファイターなのかなという感じですね。気持ちだけじゃなく、基本的な技術もしっかりしていると思います。苦しい状況でもしっかり気持ちを出してくるファイターなのかなと思います。

──攻撃面などで警戒する点は?

小笠原 蹴りよりもパンチなのかなというイメージですね。身長差もあるので、そこをかいくぐってパンチをあてたいんじゃないかなと。そういうところは警戒してます。

──自分としてはどう戦いたいですか?

小笠原 もちろん自分の持ってるものを生かさないと意味がないので、リーチ差とかを生かせればいいですけど、最終的には気持ちと気持ちの戦いになってくると思うし、さっき言われてたように、銀次選手は東京での試合に燃えるというタイプなわけじゃないですか。だからいつも以上にモチベーションは高いだろうし、俺は俺で上に行きたいので、何が何でも負けたくないし。そういった面でも、最終的には気持ちと気持ちの戦いになるんじゃないかなと思います。自分もそれをしたいですし。やっぱり気持ちを見せる試合をしたいですね。

──前回の試合からフェザー級でBLACKルールということですが、体重とルール、それぞれについてはいかがですか?

小笠原 55kgもキツかったんですけど、1階級上げたところで、体も大きくなってるのでキツさはそんなに変わらないんですよね。ただ普段からの食事だったり体作りは意識してやってます。ルールに関しても、そんなに意識してないです。

──そうなんですね。戦い方が変わったりとかも、特にないですか?

小笠原 戦い方を変えなきゃいけないというのは、REDルールでやっていた時から思っていたんです。BLACKだからとかではなく、自分がどういう選手になりたいかと考えた時に、ファイトスタイルは変えなきゃいけないと。そのために、自分の理想に近づく手段の一つとして、今回BLACKルールに転向したんです。

──なるほど。

小笠原 今まで、自分はヒジに頼ってきた面があったので、そういう自分の得意なものをいったん封印して、パンチの回転などをもっと上げていかないといけないルールの中で一つ上のレベルに行きたくてやってるというところです。

──では、今はそういう部分を強化中だと。

小笠原 そうですね。ある意味、「ケンカの強さ」みたいなところも身につけていきたいと思っているんです。打ち合いに負けないとかそういうところで。だから、ゆくゆくはまたREDるーるでやってもいいと思ってますし、BLACKルールに対するこだわりは特にないです。

──フェザー級では選手層も厚くなってきて、龍聖選手は空位のBLACK王座を決めるトーナメントの開催も希望しています。

小笠原 やるからにはトップに行きたいので、『KNOCK OUT』のタイトルは絶対獲りたい、獲らなきゃいけないものと捉えてます。

──3月大会では弟の瑛作選手がベルトを獲りました。刺激にはなってますよね?

小笠原 はい。「獲ってからがスタート」じゃないですけど、結果を出してないと発言権も何もないし、やってる意味もないと思うので。タイトルは次に行くために、絶対必要な条件だなと思ってます。

──同時に、『KNOCK OUT』での主役争いもクローズアップされてきています。そこは?

小笠原 別に『KNOCK OUT』の中での主役とかはあまり考えてなくて、あくまでも自分がなりたい選手になりたい、自分が行きたいところに行きたいという、そこしか見えてないんですよ。結局それは何かというと、2つ見方があって。一つは、「小笠原裕典と●●の試合が見たい」とか、ファンの人の話題に上がる選手になりたいということ。もう一つは、どの世界でもそうだと思うんですけど、やっぱりインターナショナルに活躍してる選手っていうのは輝いてるし、そこは自分もワクワクする部分なんですよね。だから世界を相手に戦える選手になりたいと。そこを目指してれば、おのずとみんなが言う『KNOCK OUT』の主役というものにもなってると思うので。だから『KNOCK OUT』の主役を目指してるわけではないです。「『KNOCK OUT』の主役は俺だ!」って、争いが狭いですよね。

──なるほど、大きな目標の中に含まれてるわけですね。さて、送っていただいた写真もお子さんと一緒のものでしたが、今も電話の奥でお子さんの声がしていますね。

小笠原 はい。1歳半の息子なんですが、かわいいです(笑)。

──お子さんが生まれて、心境の面で変わった部分はありますか?

小笠原 正直、そこも変わってないんですよね。子供ができて今までより頑張るというより、その前から一生懸命頑張ってましたし。だからモチベーションとか熱量の部分では変わりないんですけど、また違った角度のモチベーションは増えました。

──というと?

小笠原 それは、息子にとって誇りに思える父親でありたいというところで。もっと大きくなると、父親が何をやっているのかが分かるようになってくるので、「俺のお父さんはすげえなあ」と思ってもらいたいですよね。そこもつながってるんだと思うんですよ。「自分がどういう選手になりたいか」と考えた時に、ポイントを取って逃げてばかりいるような試合をする選手なのか、しっかりと気持ちを見せて戦う選手なのか。どっちが「俺のお父さんはすごい」と思ってもらえるかといったら、やっぱり気持ちを見せて戦って、男らしい試合をする父親の方だと思うんですよね。

──その気持ち、そして先ほどの銀次選手の印象などを聞くと、いい試合になりそうですね。

小笠原 そうですね、いい試合をしないと気が済まないというか。ここ最近、全然そういう試合ができてないので、フラストレーションが溜まってるんです。このまま、パッとしないまま終わるぐらいだったら、リスクを取ってでも、何か心に残る試合をしていかないと意味がないなと思ってるので。熱い試合がしたいです。

──熱い試合に期待してます。ありがとうございました!

 

プロフィール
小笠原裕典(おがさわら・ゆきのり)
所属:クロスポイント吉祥寺
生年月日:1992/3/15
出身:東京都武蔵野市
身長:178cm
戦績:30戦17勝(5KO)9敗4分
タイトル:WBCムエタイ日本統一スーパーバンタム級王者