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【KNOCK OUT 2021 vol.2】菅原道場代表・菅原忠幸インタビュー公開!

「悪いけど、今度は叩きのめしますよ」

4・25『KNOCK OUT 2021 vol.2』の「無法島 presents KNOCK OUT-BLACKライト級タイトルマッチ/3分3R・延長1R」で、王者・バズーカ巧樹が大谷翔司を相手に初防衛戦に臨む菅原道場。その会長でバズーカの師匠である菅原忠幸会長は、バズーカのリベンジマッチであり防衛戦でもあるこの一戦に、どう臨もうとしているのか。話を聞くと、“武闘派”らしい答えが次々に返ってきた。

 

──まず、昨年12月の試合から振り返っていただきたいんですが、今振り返るとどうだったでしょう?

菅原 最初、対戦相手の大谷選手のことは知らなかったんですよ。相手の情報はいつも私が調べるんですが、いろんな人に聞いたりして情報を集めると、タフでスタミナがあって、これといった武器はないんだけど、削り合いの試合をして判定で勝つというタイプの選手だと。それで映像をちょっと見たらスピードはさほどなかったので、まあいけるかなと思って、私もちょっと油断したところがあったんですよ。ウチは練習は厳しくやるし、前回も決して緩くしたとかではないんですけど、バズーカ本人もどこかで油断があったのかなと思いますね。

──それで実際に試合をしてみて、その中身はいかがでしたか?

菅原 確かにスタミナがあって、丈夫でガードもしっかりしていて、攻撃ももちろん何でもできて。タフでやりにくい、イヤなタイプの選手でしたよね。

──試合は大谷選手の勝利に終わりましたが、バズーカ選手ご本人はその負けを引きずることなく、すぐに切り替えたとおっしゃってました。

菅原 まあ、そうですよね。勝負なんで、勝ち負けはあるじゃないですか。自分より実力で下の選手に負けちゃうこともあるし、上の相手に勝つこともあるし。ジャンケンじゃないですけど、10回やったら8回、9回確実に勝てるってものでもないじゃないですか。だから負けは負けで、じゃあ次勝てるように頑張れと。そういう感じで練習させてました。

──やはり今回は、前回を踏まえての対策ということになりますよね。

菅原 『KNOCK OUT』チャンピオンたちの勝敗予想も見ましたけど、「間の期間も短いし、前回と同じ結果になるんじゃないか」って声もありましたよね(笑)。まあそれが大方の予想なのかもしれないですけど、今度は……勝ちますよ。いつも以上に、相当気合いを入れて練習させてるんで。同じ相手に2回負けたらダメなので、今回は挑戦者を迎え撃つのではなくて、逆にこっちが挑む立場ですよね。だからKNOCK OUT-BLACKライト級の王座決定戦というつもりで行きますよ。

──もちろん話せる範囲で構わないんですが、今回はどのように戦おうと?

菅原 バズーカは何でもできる選手で、パンチだけじゃなくて蹴りとかもいろいろ出せるんですよね。……まあ、作戦はもちろん言えませんけど、相手はタフじゃないですか。どこが弱いというのもないし、消耗戦になった時に前回はバズーカが失速してしまったので、そこらへんですよね。スタミナ配分とかが大事になってくるでしょうね。

──そういったことは、基本的に会長が考えられるんですね。

菅原 私が考えますね。いろんなシミュレーションができるじゃないですか。1Rにダウンを取った場合はこうするとか、逆に取られた場合はこうするとか。前半にポイントを取られたけど、まだスタミナはあって……とか、いろんなシミュレーションをして、こうなったらこういう技を中心に使っていくとか、そういう感じで考えますね。

──それを考えたら、選手とは綿密に話されるんですか?

菅原 話したり、ミットの時に「今こういう感じだけど、スタミナが切れてる時にこういう技を出してもダメだからこうしろ」とか、そういうのは言いながらやったりします。例えばカットしてしまった時はこういう構えにしろとか、そういうのは練習の中でやってます。

──会長から見て、試合が近づいた今のバズーカ選手の様子はどうですか?

菅原 もともとがポーカーフェイスなんですよ。

──ええ、よく分かります(笑)。

菅原 表情にも出さないし、あんまり言わないんですよ。「ケガしてる」とか「キツい」とかは。タイトルを獲った丹羽圭介戦の時も、実はアバラを骨折してたのを知らなかったんです。練習で蹴りを出さないから「何で蹴らねえんだ?」って言ったら「痛いんです」と。しばらく「痛い」って言ってるから、「試合も決まってるんだから病院に行け」って言って診てもらったら、骨折してたことが分かって。

──「痛い」が最大の自己表現だったわけですね(笑)。会長の立場からすると、情報が少なくてやりづらくないですか?

菅原 でも、間に島野浩太朗とか他の選手がいるから、「こうみたいですよ」と教えてくれますからね(笑)。「やれ」って言ったら「押忍!」って言ってやるんですよ。いつもキツくやるんですけど、島野とかが「ふくらはぎが痛くて、これ以上やったら肉離れを起こすんじゃないかっていう状態みたいです」って伝えてくれる感じですね。

──そうですか(笑)。

菅原 特に今回は、一度負けちゃってるんで、私も相当気合いが入ってますからね。本当にもう、「叩き潰せ」ぐらいの勢いで言ってます。向こうの増田会長も、強いチャンピオンだったじゃないですか。大月晴明君とやった試合なんかも見てるんですよ。

 

 

──MAキックの「COMBAT」60kgトーナメントですね(2007年3月)。大月選手のパンチで倒れかかっているところに追撃の蹴りが頭を直撃して、ものすごいKOになった試合でした。

菅原 ヘタしたら大事故になりかねなかったじゃないですか。普通、あんなやられ方をしたら2回目はやりたがらないでしょう。でもそれで5年後にやって、しっかり勝ってリベンジしてるし、教える技術もあるんだろうから、キッチリ仕上げてきてると思うんですよね。そこはもちろん、負けずにやりますけど。

──確かに増田会長のリベンジは大変なことですよね。

菅原 しかも大谷選手は自衛隊上がりですよね。しかも徒手格闘術をずっとやっていたらしいですし。まさにそこで鍛えた精神力があるでしょう。ウチのジムから近い木更津にも自衛隊の基地があって、車輌とすれ違ったりする時は、私は必ず頭を下げるんですよ。自衛隊の人は尊敬しているので。飲みに行った時に「あれは自衛隊の人だよ」と聞いたらボトルをご馳走したり。だから大谷選手のことは尊敬はしてるんだけど、キックをやってる限りは敵だから。ウチ以外はみんな敵だから、もう潰し合いですよ。そんな仲良しショーなんかしたくないじゃないですか。選手にも「他のジムの選手と話なんかするな」っていつも言ってます。「SNSでつながって、『いいね』押したりしてんじゃねえよ」と。引退した後だったらいいですけどね。そういう時代なのかもしれないですけど。

──ズバリ、潰す自信は……。

菅原 もちろんありますよ。そのために時間も労力も費やしてるんですから。ミットを持ってたら腰が痛いとかヒジが痛いとか言う指導者もいますけど、そんなのは当然なんです。「会長」なんて名前だけで、実際はミット持ちのトレーナーなんですから。肉体労働者ですよ(笑)。

──いやいや(笑)。

菅原 口だけで偉そうに教えてる人もいるけど、今や世界のトップ選手の練習だって、YouTubeでいくらでも見られる時代なんですから。そうじゃなくて、ウチは時間も労力も惜しまず、選手が戦う準備に注ぎ込んでます。お客さんは勝敗しか見てないかもしれないけど、そこの差は分からせてやりますよ。ホントにもう、叩きのめしますよ。ベルトも渡さないし。悪いけど、勝負なんでね。

 

 

プロフィール
菅原道場 代表
菅原忠幸(Tadayuki Sugawara)

1964年12月12日生/福岡県北九州市出身/56歳
2002年12月 菅原道場を設立

◇獲得タイトル
第6代マーシャルアーツ日本キックボクシング連盟フェザー級チャンピオン

◇代表選手
“狂拳”竹内裕二(WMAF世界スーパーフェザー級チャンピオン/MA日本スーパーフェザー級チャンピオン)
島野浩太朗(WMAF世界スーパーフェザー級チャンピオン/MA日本スーパーフェザー級チャンピオン/Krushスーパーフェザー級チャンピオン)
バズーカ巧樹(KNOCK OUT-BLACKライト級チャンピオン/REBELS-BLACKライト級チャンピオン/MA日本スーパーライト級チャンピオン)

◇モットー
努力に勝る天才無し
何でも我慢
やる気の無い者は去れ

◇URL
http://sugahara-dojo.com/