レポート

8.18『K.O CLIMAX 2019 SUMMER KICK FEVER』大会直後記者会見のレポートを公開!

8月18日(日)東京・大田区総合体育館にて開催された『K.O CLIMAX 2019 SUMMER KICK FEVER』の大会終了後、公開記者会見が同所で行われ、本戦勝利者9名が出席した。

まずは、大会名にふさわしく今大会でKO勝ちした選手4名、宮越慶二郎(拳粋会宮越道場)、安本晴翔(橋本道場)、T-98(クロスポイント吉祥寺)雅駿介(PHOENIX)がKO賞を、ベストKO賞は安本が獲得した。

木谷オーナー『白熱したエキサイティングな試合が多かった』

新制KNOCK OUT第一弾興行を終え、登壇した木谷高明オーナーは「白熱したエキサイティングな試合が多く、非常に良かったと思います。これだけ試合数も多かったので、だらけた試合もあるかと思ったらそれも全然なかった。KOの試合は当然ですが、判定決着の試合でもあと1R見てみたいという試合が多かったのでいい大会だったと思います」と統括し、来年2月11日(火・祝)同所で開催される大会に向けては「もっと盛り上げて札止めにしたい」とした。

オフィシャルサポーターの相羽あいなさんは「今回、第二章のスタートで全試合を見させていただきましたが、ずっと緊張感溢れる試合が続きました。メインイベントに向けての展開が凄くドラマティックで、涙を流しました。一緒に実況していただいた方とも共感できましたし、これからもっとキックボクシングを知らない方々に、私の活動を通してより一層お届け出来たらいいなと思いました」とコメント。

初代王者の江幡塁『僕がKNOCK OUTのベルトを持って盛り上げる』

そして、KING of KNOCK OUT初代スーパーバンタム級(55.5kg)王座決定1DAYトーナメントを制した江幡塁(伊原道場)は「今日はありがとうございました。今回は1日2試合という過酷トーナメントということで、僕もキックボクシング人生で初めての挑戦でしたが、ベルトを獲れてすごく安心しています」とホッとした様子。

決勝戦では、額をカットした状態で臨んだ江幡だったが「傷は気になっていましたが、止血したら止まってきたので攻撃をもらわなければ大丈夫かなと思いました」といい、「小笠原選手とは再戦でしたが、僕は2回目の相手とは相性が良く、研究できたことをそのまま試合で出すことができました」とプラン通りの試合ができたという。

今後については「僕がKNOCK OUTのベルトを持って、盛り上がることが一番だと思います。キックボクシングの魅力が伝わるような試合を山口プロデューサーが組んで下さると思うので、僕も精一杯、チャンピオンとしてもっともっと磨きをかけていきたいと思います」と更なる飛躍を誓う。

以前にRISE世界フェザー級王者・那須川天心との対戦をアピールしていた件については「今、(那須川は)キックボクシングを引っ張っている存在です。そういう選手たちと交わっていけば、やっぱり盛り上がると思います。今回、KNOCK OUTのベルトを獲ったことで発言権ができて、KNOCK OUT代表として戦うこともできると思います。今後もKNOCK OUTのみなさんと一緒に、キックボクシングを盛り上げられるようにしたい」と那須川との対戦に意欲を見せていた。

会見に同席した山口プロデューサーは「江幡選手が優勝するだろうと思っている人は7割以上いたと思うのですが、一回戦で大野選手がダウンを取られた後の反撃では意地を見ました。試合前に大野選手が勝ちに行っているのを僕は知っていたので、もしかしたら大野選手の優勝もあるかもよ?という話も出てました。大野選手の頑張りが一回戦のあの感動を呼んだのかなと思います」と、江幡と一回戦で大激戦を繰り広げた大野貴志を大絶賛。

「決勝戦では、ドクターに控え室に呼ばれて『今日は中止にしてくれ』と。江幡選手は額をカットしてできないし、小笠原選手も鼻が折れていてこれ以上は難しいとのことでした。『後日に決勝戦はどうですか?』とのことでしたが、二人とも絶対に嫌だと。ドクターは根負けでした」とメインイベントは中止になっていた可能性があったことも明かした。

しかし、「二人ともそんなことを見せないぐらい、いい試合をして江幡選手が一枚も二枚も上でした。ただ小笠原選手も凄く成長したからこその名勝負だったと思います。江幡選手はラジャダムナンスタジアムのベルト獲得の目標もあると思いますが、チャンピオンになったからには僕も強豪をどんどん呼んでくるので盛り上げてほしいと思います」と江幡には更に強豪をぶつけたいとした。

各勝利者コメント

以下、勝者のコメント。

ジョムトーン・チューワッタナ
「4年ぶりに日本に来れて嬉しいです。日菜太選手はローキックが強かった。1Rにダウンを取れなかったら危なかったと思う」

宮越慶二郎
「今日の試合内容は良くなかったです。新制KNOCK OUTを僕の試合で勢い付けて盛り上げようと思ったのですが、空回りしました。ただメインがいい試合だったので興行的には素晴らしかったんじゃないかと思います。次回出られるとしたら、僕が中心となって盛り上げるように頑張ります」

安本晴翔
「駿太選手は昔から憧れている選手で気持ちも凄く強くて、1R目に倒せるかなと思ったら前に出て来られて焦りましたが、何とか5RにKOできたので良かったです。(蹴っても倒れなかった駿太選手はどうでした?)蹴りが全然出せず、圧力が凄くて心が折れそうでしたが勝てて良かったです。ハイキックの軌道でボディを狙われたのですが、我慢しました。(今後は?)フェザー級で1番になりたいです」

T-98
「試合前に練習で取り組んできたことが半分出せたかと思います。練習でやってきたことを試合に出すのは難しいことなので、次の試合までにはもっとこれを活かして8割ぐらい、できたら10割出せるぐらいまでに練習をしっかりします。相手の斗吾選手はミドル級ということで大きかったのですが、パンチが硬くてもらったら危ないなと思ったのでしっかりガードをして動きました。ヒジも凄く狙っていたのがセコンドから聞こえていたので、逆に縦ヒジが入るなと思い、うまく切れました。この階級はあんまり日本人はいないので、70kg級からミドル級を斗吾選手と切磋琢磨して盛り上げていければいいなと思います」

雅駿介(PHOENIX)
「良太郎選手とは2度目の試合でしたが、選手としてのレベル、スピード、テクニック、身体の強さは僕の方が客観的に上だと思っていました、試合になると良太郎選手はREBELSのチャンピオンですし、チームの代表の立場を背負っている選手なのでそういう強さが出ていてやり辛かったです。良太郎選手は10月のREBELSでスアレックと試合をしますし、TRYOUT企画の大将もやられていて、ファイターとしてチャンスをもらっているので正直嫉妬しています。山口プロデューサー、僕もチャンスが欲しいです。12月にWMCのベルトに挑戦する予定ですが、10月はめちゃくちゃ暇です。もう8月終わりで海に行く時間もないので、練習を再開しようと思います。10月に後楽園ホールでお会いしましょう」

ぱんちゃん璃奈(STRUGGLE)
「本当は倒し切って綺麗に勝つつもりでしたが、全くうまくいかず今までの試合では一番ダメな試合になったんじゃないかなと思います。練習で自信はついて来てて倒せると思っていた分、僅差になってしまったのですごく悔しいです。期待されなくてもいいんですけど、トップを目指してるので、次戦までにもっと身体を仕上げます。練習だけではなくて試合でいいものを出せるように頑張ります」

丹羽圭介(TEAM KSK)
「今回レジェンド大月選手との対戦で無双ビートという新しい技を使って81年分の集大成となる生き様エンターテインメントを制することが出来ました。レジェンド枠を引き継ぐのがテーマでもあったので、僕が引き継いで中年の星として前に出ていきたいと思います。事前にも言いましたが、KNOCK OUTの63kg級初代トーナメントを開催してもらいたいと思います」

山口元気プロデューサーの総括

以下は、山口プロデューサーの総括。

「第1試合のレジェンド対決では、大月選手は45歳と思えない戦いを見せてくれました。(丹羽のトーナメント開催要望を受けて)みんなトーナメントをやってくれと言っていて、トーナメントの渋滞になっています。そこでトーナメントをやるのは今回のような江幡選手と小笠原選手といった軸となるような選手が必要。70kgもそうですが、63kgのトーナメントでもそういうものを作っていってもらったらお客さんも見たいと思います。

ぱんちゃんに関しては、今大会ですごく宣伝の方でも一身にやってくれて気負ってしまった部分もあったかもしれません。それと同時に、祥子選手の母としての強さが見えた試合でもありました。ぱんちゃんはこうした中で勝てたことは大きいと思います。次の試合も10月に決まっているので改めて発表したいと思います。

雅選手に関しては評判通りの強さでした。学生キック時代から知っていた選手でずっと声をかけていました。良太郎選手は背負っているものがあるのでいい試合になりました。今後のライト級にも期待してください。

T-98選手の70kgトーナメント開催アピールに関しては、選手が少ないこともあり、72~73kgで広げてのトーナメント開催も考えています。

第7試合の安本君は無口なので、SILENT ASSASSINという本人も気に入ってもらったニックネームを付けたのですが、5R終わった後に感情が爆発したかのように、珍しくコーナーに登ったのを見てビックリしました。フェザー級は若くて凄くいい選手が揃っているので今後は安本選手を中心にフェザー級が動いていくのかなと思います。

宮越選手は本人も言っているように空回りしてしまったのかなと。鈴木選手もよく研究していてやりにくい感じはしました。宮越選手は2度REBELSで凄くいい試合をしているので、たまにはこういうこともあるのかなと。63kg級のスーパーライト級近辺では、宮越選手が中心人物になると思うのでこれに懲りずにオファーをしてもっと盛り上げていきたい。

ジョムトーン選手は右ストレートがさすがでした。ボクシングの世界でトップにいただけのことはある選手だなと思いました。日菜太のローキックは効いていましたが、倒れない意地を感じました。日菜太は今回の試合前に、同門の現役ラジャダムナンスタジアム王者シップムーンをローキックで倒しているのですが、ジョムトーン選手は『僕はシップムーンとは格が違う』と。まさにその通り我慢し切っていたのでジョムトーンは違うなと思いました。ただ日菜太はいい試合だったので70g級戦線はジョムトーンもそうですが、日菜太、T-98も混ざっていけば面白いと思います」